【デート向け映画レビュー】億男

【デート向け映画レビュー】億男
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『億男』をデートで失敗しない映画選びの6つのポイントに沿って評価します!

デート向け度数:
70%オチがシンプルすぎるので会話でフォロー必要!

 

映画情報

公開日:2018/10/19

上映時間:116分

監督:大友啓史

原作:川村元気

脚本
渡部辰城
大友啓史

製作:市川南

出演
佐藤健
高橋一生
黒木華
池田エライザ
沢尻エリカ
北村一輝
藤原竜也

 

映画概要

「世界から猫が消えたなら」の原作者であり映画プロデューサーの川村元気による同名小説の映画化作品。借金に追われる生活をする一男(佐藤健)が宝くじで3億円を当ててしまうが、親友であり資産家である九十九(高橋一生)にその3億円を持ち逃げされてしまう。九十九を追いかけながら様々な人物に接することで、本当に大切なものに気づかされていく。

レビュー

≪今回の記事では、ネタバレを多く含みます。本作品をデート以外で純粋に楽しみたいという方は、この記事をいったん閉じていただき、鑑賞後に改めてご来訪ください。≫

まず、作品の展開はとても面白い。派手で強烈な演出もあるし、キャストの怪演もあるし、原作は小説だけどもともと映画プロデューサーである川村元気の作品なので映画の上映時間内に十分おさまるストーリー展開になっているので、詰め込み感もない。〔吊り橋効果〕を狙えるほどにドキドキするわけではないですが、作品の世界に十分に入り込めると思います。

が、問題はオチ。

本作品をデートで鑑賞する場合に注意が必要なためここで書いてしまいますが、オチは「お金より大切なことがある」というシンプルなメッセージです。九十九(高橋一生)は、そのことを気づかせるためだけに一男(佐藤健)からお金を切り離しますが、最後はあっけなくそれを返します。つまり、「九十九がお金を持ち逃げしたことにはビックリするような理由があるはず!」ということを期待しすぎると、ちょっと拍子抜けしてしまうのです。そのため、鑑賞後には「なんか思ったほどビックリするオチじゃなかったな。でもつまらなかったなんて言えないし、どうしよう」と、モヤモヤした気分になるでしょう。

映画デートの成功の鍵は、お互いに同じような感情を共有する〔同調効果〕を得られるかどうかが大きなポイントとなりますので、例えばここで、本当はモヤモヤしているのに「超おもしろかったね!」なんて無理やり言うと、相手は「え、それほどじゃなかったような・・」と、感想が分かれてしまったように感じるかもしれません。そこで重要なのは「なんかオチはずいぶんシンプルだったけど、押しつけがましくなくて逆にこのほうがいいかもね」と、モヤモヤを正直に表現しつつも作品をフォローし、そこそこ楽しめたことを伝えましょう。この方が相手にも「あ、自分と同じことを感じてたんだ。それにせっかく一緒に観たのにつまらなくはなかったのはよかった」と安心してもらえます。

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会話のタネ候補

上に書いたようなフォローは最初に必要として、この映画はそんなに悪い映画か?というと、そんなことはありません。特に注目すべきは、高橋一生、北村一輝、藤原竜也の『怪演』です。高橋一生は、コテコテの悪役ではなく、謎めいた雰囲気と誠実さを併せ持つような絶妙なキャラクターを演じていますし、北村一輝はキャラクターのクセが強烈すぎて、初めは誰だか全くわからなかったです。それもわざとらしくなく、あたかも「そういう人物」であるように自然に演じていて、他作品での北村一輝の役柄などを知っている方にはびっくりされると思います。そして藤原竜也は安定の演技力で衝撃を与えてくれます。これらのキャストについて「あの演技すごかったよね!」というネタは間違いなく会話をつなげられるでしょう。

また、本作品ではモロッコ旅行のシーンがとても壮大なので、「モロッコ旅行って面白そうだよね」という話題にふってみてもいいでしょう。

 

ちなみに、作品の中では一男と九十九は落語研究会の仲間である、実際に落語を演じるシーンが描かれています。そしてラストに一男が九十九に「芝浜なんだろ?」と問いかけ、その後九十九が「夢になるといけない」と言って去っていきます。これは何なのか?というのが分からないと思いますが、「芝浜」という落語の演目があるんです。

芝浜というのはこんなストーリー:

酒を飲んだくれて仕事をしない魚屋の亭主がある日、大金の入った財布を拾います。慌てて持って帰って妻にそれを見せ、嬉しさのあまり大酒を飲んで寝込んでしまいます。そして目が覚めてみると、昨日拾ったお金がない。妻に問いただすと、そんなお金なんかあるはずがない、夢でも見たんだろと言われてしまいます。そう言われてしまうとなんだか夢だったような気もしてしまい、諦めて仕事を真面目にやる決心をします。しばらくたって仕事も軌道にのったある日、妻から「話がある」と言われ、あの日拾った大金を見せられます。なんであの時ウソをついた?と問いただすと、「大金に目がくらんでますます仕事なんてやる気がなくなるのが怖くて、隠すことにしたんだよ、ごめんなさい。もう仕事も心配ないから、このお金で好きなだけお酒を飲んで」と言われて酒を注がれますが、「いや、酒はもうやめとこう。また夢になるといけねえ」

というオチで終わります。本作品はこの演目にテーマや構成が似ているところがあるので、もしかしたらオマージュなのかもしれませんね。

 

参考までに、立川談志師匠の「芝浜」の名演動画を貼っておきますので、興味があればみてみてください。とても引き込まれます。

 

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